カルロス・シュワーベ(Carlos Schwabe)

1866年 アルトナ(独)生 ― 1927年 イル・ド・フランス(仏)没 

『百合の聖母子』(*1)

【略歴】
 1866年7月21日、ドイツ北部のアルトナ生まれる
 幼年期にスイス・ジュネーヴに移り住み、当地の美術学校に入学。ジョゼフ・ミッティに師事してバルビゾン派の自然主義に影響を受けた絵を描く。
 1890年、パリに出て壁紙の図案をおこなう仕事に就くかたわら、ロマン主義に傾倒する。デューラーに傾倒して緻密な細部表現を身につけ、ラファエロ前派のように神話や寓意を主題にし、華麗で幻想的な作風の象徴主義絵画を描くようになる。
 1891年、ジョゼファン・ペラダンに見込まれ、翌92年の薔薇十字展のポスターを描くよう依頼される。
 1892年、 挿画を描いたエミール・ゾラの小説『夢』が出版される。
 1899年、代表作『百合の聖母子』を描く。
 1900年、 ボードレール『悪の華』に挿画を描く。ほかにもモーリス・メーテルリンク、アルベール・サメン、ステファン・マラルメの詩に挿画を描く。水彩画のほか銅版画や木版画、石版画も手がける。
 1926年、イル=ド=フランスのSeine-et-Marneで逝去。

 (*1)水彩・紙 97x47cm 国立ファン・ゴッホ美術館所蔵。

【参考文献】

  『すぐわかる画家別幻想美術の見かた』 千足 伸行 (監修)  東京美術 (2004/11)


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