ロドルフ・ブレダン (Rodolphe Bresdin)

1822年 モントルレ(仏)生 ―1885年 セーヴル(仏)没 

 【略歴】
 ロドルフ・ブレダン(あるいはロドルフ・ブレスダン)は、1822年8月13日、フランスのモントルレに生まれる。
 17歳のときパリに上京し、銅版画・石版画を始める。ボヘミアン風の貧しい生活を送りながら、鬱蒼とした森林や陰鬱な沼を背景に「メメント・モリ」など宗教的な主題や幻想的な動物を描いた。
 詩人のボードレールや小説家のジュール・シャンフルーリは彼の存在に言及しており、特にシャンフルーリはブレダンをモデルに最初の小説(1845年刊行)を書いている。
 1849年頃からパリを離れ、各地を転々とする。
 1854年、『死の喜劇』 1857年『死神に襲われた狩人』
1863年頃、オディロン・ルドンと知り合う。
 1873年〜77年にはカナダに移住。 その後、フランスに戻り、1885年、セーヴルにて逝去。

 ブレダンの暗鬱なテーマと執拗なまでの細密描写は、中世的な死のイメージを引き継いで、19世紀後半の象徴主義や20世紀前半のシュルレアリスムに強い影響を与えた。

 マルセル・ブリヨンは「ブレダンはどんなに小さな枯枝でも細かい葉脈でも綿密なレアリスムで描写したから、真実という大地から離れることがなく、眼に見える手段を通してやがては見えるものを越え不可視の境に達しようと努力する、いわば詩的真実の探求者であった。彼はその本質においても見者(ヴォワイヤン)であったので、うごめく姿のあらゆるかくれた存在、しめった下草のかげで増殖する異形の生命、はてはただの沼地に湧き上がる怖ろしい形の幻想的な水泡に至るまでも、みずから見、他人にも示したりするのだった」と綴っている。


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